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舌のできもの種類別に見る対処法と予防策
舌にできる「できもの」は、その見た目や症状によって様々な種類があります。原因も多岐にわたるため、それぞれに適した対処法と予防策を知ることが大切です。一口に「できもの」といっても、単なる口内炎から、より専門的な治療を要するものまであります。主な種類とそれぞれの対処法、そして日頃から実践できる予防策について見ていきましょう。まず、最も一般的なのは「アフタ性口内炎」です。これは舌の表面や側面にできる、白い潰瘍で周りが赤くなっているのが特徴です。痛みを伴い、食事や会話に支障をきたすことがあります。主な原因はストレス、疲労、栄養不足(特にビタミンB群)、物理的な刺激です。対処法としては、口腔内を清潔に保ち、刺激物(熱いもの、辛いもの、酸っぱいもの、硬いもの)を避けることが基本です。ビタミン剤の摂取や、市販の口内炎治療薬(軟膏、パッチ)も効果的です。予防策としては、十分な睡眠と休息、バランスの取れた食事、ストレスマネジメントが挙げられます。次に「舌乳頭炎」です。これは舌の表面にある小さな突起(舌乳頭)が炎症を起こし、赤く腫れて痛みを感じるものです。原因は舌への物理的な刺激(噛んでしまう、歯ブラシでの摩擦)、あるいは熱いものや辛いものの摂取などです。対処法は、刺激物を避け、うがい薬などで口腔内を清潔に保つことです。通常は数日で自然に治まります。予防策としては、食事の際に急いで食べないこと、歯磨き時に舌を強く磨きすぎないことなどが有効です。さらに「粘液嚢胞(のうほう)」も舌にできるできものの一つです。これは、唾液腺の管が詰まることで唾液が貯留し、水ぶくれのように膨らむできものです。通常は痛みはありませんが、大きくなると食事の際に邪魔になることがあります。自然に破れて治ることもありますが、繰り返しできる場合や大きくなる場合は、歯科口腔外科での切除が必要になることもあります。予防策としては、口の中を清潔に保ち、唇や舌を噛む癖を避けることが挙げられます。これらの良性のできものとは別に、注意が必要な「白板症(はくばんしょう)」や「紅板症(こうばんしょう)」といった前癌病変、そして「口腔がん」の可能性も考慮しなければなりません。これらの特徴は、できものが2週間以上治らない、徐々に大きくなる、硬さを感じる、出血を伴う、あるいは舌の動きが制限されるなどです。