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舌の裏側にできるできもの専門医に聞く危険なサイン
舌の表面にできるできものも気になりますが、意外と見落としがちなのが「舌の裏側」にできるできものです。舌の裏側は普段あまり意識しない場所ですが、この部分にできるできものには、特に注意が必要なケースがあります。専門医の視点から、舌の裏側にできるできものの種類と、危険なサイン、そして適切な受診のタイミングについて解説します。舌の裏側にできるできものとして比較的多く見られるのは、唾液腺の異常によるものです。例えば「粘液嚢胞」は、小さな唾液腺の出口が詰まることで唾液が貯留し、水ぶくれのように膨らむできものです。通常は痛みを感じないことが多く、透明または青みがかった色をしています。自然に破れて唾液が流れ出し、治癒することもありますが、繰り返しできる場合は歯科口腔外科での切除が必要になることもあります。また、舌の裏側には大きな血管が通っているため、間違って噛んでしまったり、硬いものを食べたりした際に、血管が傷ついて「血腫」ができることもあります。これは一時的なもので、時間とともに自然に吸収されて消えていきますが、痛みや腫れが強い場合は注意が必要です。しかし、舌の裏側にできるできもので最も警戒すべきは、悪性腫瘍、つまり「口腔がん」の可能性です。口腔がんの中でも、舌がんは舌の側面や裏側に発生しやすい特徴があります。初期の舌がんは、痛みがないことが多く、見た目も小さな口内炎やできものと区別がつきにくいことがあります。そのため、発見が遅れがちになる傾向があります。専門医が危険なサインとして特に注意を促すのは、以下のような特徴を持つ舌の裏側のできものです。一つは「2週間以上治らない」できもの。口内炎であれば通常1〜2週間で治癒しますが、それ以上長引く場合は専門医の診察が必要です。二つ目は「硬いしこり」として触れるものです。痛みがない場合でも、触ると硬く感じるしこりは、悪性の可能性も否定できません。三つ目は「出血を伴う」できもの。特に、ぶつけたり噛んだりしたわけでもないのに、自然に出血が見られる場合は要注意です。四つ目は「徐々に大きくなる」できもの。時間とともにサイズが大きくなる場合は、進行している可能性も考えられます。五つ目は「舌の動きを妨げる」できもの。できものが大きくなったり、硬くなったりすることで、舌の動きが悪くなり、発音や嚥下に影響が出る場合も専門医の診察が必要です。