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医療
  • 舌に現れるサイン放置できないできものとは

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    舌は、私たちが日々生活する上で欠かせない役割を担っています。味覚を感じ、言葉を話し、食べ物を飲み込む。そんな重要な舌に「できもの」ができたとき、多くの人は戸惑いと不安を感じるでしょう。しかし、舌のできもののすべてが心配なものではありません。多くは良性であり、適切な対処で改善が見込めますが、中には専門医の診断が必要なものもあります。舌にできるできものとして最もよく知られているのは、やはり口内炎です。白い円形の潰瘍で、接触すると強い痛みを感じます。ストレス、疲労、栄養不足、物理的な刺激などが主な原因とされ、通常は1〜2週間で自然に治癒します。また、舌乳頭炎も比較的よく見られます。これは舌の表面にある味を感じる突起(舌乳頭)が炎症を起こしたもので、赤く腫れて痛みを感じることがあります。熱いものや辛いものを食べた後、あるいは舌を噛んでしまった際などに起こりやすいです。粘液嚢胞は、唾液腺の出口が詰まることで唾液がたまり、水ぶくれのように膨らむできものです。通常は痛みはありませんが、大きくなると気になることがあります。これら良性の舌のできものは、口腔内を清潔に保つこと、刺激物を避けること、十分な休息をとることなどで改善が期待できます。うがい薬の使用や、市販の口内炎治療薬も効果的でしょう。しかし、以下のような特徴を持つ舌のできものは、放置せずに速やかに医療機関を受診する必要があります。一つ目は「長期間治らない」できものです。2週間以上経過しても改善の兆しが見られない場合は、単なる口内炎以外の病気の可能性を考える必要があります。二つ目は「大きくなる」できものです。時間が経つにつれてサイズが大きくなる、あるいは数が増えるような場合も注意が必要です。三つ目は「硬さを感じる」できもの、特にしこりのように触れるものです。痛みがない場合でも、硬いしこりは悪性の兆候である可能性も否定できません。四つ目は「出血を伴う」できものです。特に、何かをぶつけたり噛んだりしたわけでもないのに、できものから出血が見られる場合は警戒が必要です。五つ目は「色の変化」を伴うできものです。通常と異なる赤色、白色、あるいは黒っぽい変色が見られる場合も、専門医の診察を受けるべきサインです。舌の側面や裏側にできやすい悪性のできものもありますので、日頃から舌を隅々まで観察する習慣をつけることが大切です。