舌に痛いできものができてしまうと、毎日の食事が苦痛になってしまいます。しかし、食事を摂らなければ体力も免疫力も落ち、回復が遅れるという悪循環に陥ります。こんな時こそ、食事の内容とセルフケアを工夫して、少しでも快適に、そして一日も早く治すことを目指しましょう。まず食事で気をつけるべきは、とにかく「刺激を避ける」ことです。唐辛子や胡椒などの香辛料、レモンやお酢などの酸味が強いもの、そして熱々のスープや飲み物は、患部にしみて激痛を走らせる原因になります。これらは完全に避けましょう。醤油やソースなどの塩分が濃い調味料も刺激になるので、薄味を心がけてください。おすすめのメニューは、おかゆや雑炊、ポタージュスープ、豆腐、茶碗蒸し、ヨーグルト、プリン、ゼリーなど、柔らかくてのどごしの良いものです。栄養面では、粘膜の修復を助けるビタミンB2(レバー、卵、納豆など)やビタミンB6(カツオ、マグロ、鶏肉など)、そして免疫力を高めるビタミンC(野菜、果物)を意識して摂りたいところですが、食材を細かく刻んだり、ミキサーにかけてスムージーにしたりすると、無理なく摂取できます。次に、口腔内のケアです。口の中が不潔だと細菌が繁殖し、治りを遅らせてしまいます。食後は必ず歯磨きやうがいをしましょう。ただし、歯磨きの際は、できものに歯ブラシが当たらないよう、細心の注意を払ってください。うがい薬を使う場合は、アルコール成分の入っていない、刺激の少ないタイプを選ぶのがポイントです。そして、何よりも大切なのが、十分な睡眠と休養です。舌のできものは、体が疲れているサイン。夜更かしは避けて、体をしっかり休ませることが、最高の治療薬となります。これらの工夫で、つらい時期を乗り切りましょう。