先生が本気で歯医者を選んでみる

投稿者: rhqr9v
  • 本気で歯と向き合った日のこと

    生活

    私は以前、歯磨きという行為をひどく面倒に感じていました。毎晩、疲れて帰ってくると、歯磨きもそこそこにベッドに倒れ込む、そんな毎日でした。歯医者さんに行くのは、歯が痛くなってから。予防のために通うという発想は全くありませんでした。そんな私の意識を根底から変える出来事が起こったのは、30代を過ぎた頃の定期検診でのことでした。軽い気持ちで受けた検診で、歯科衛生士さんに「歯周ポケットのあちこちから出血が見られますね。このままだと、将来歯周病で歯を失う可能性が高いですよ」と、静かに、しかしはっきりと告げられたのです。その言葉は、私にとって大きな衝撃でした。そして、その日初めて「染め出し液」というものを体験しました。口の中が真っ赤に染まり、特に歯と歯の間や歯ぐきの際が濃い赤色になっているのを見て、愕然としました。これが、私が毎日磨き残していたプラークの正体だったのです。その日から、私のプラークコントロールへの挑戦が始まりました。衛生士さんに教わった通り、鏡を見ながら一本一本丁寧に歯ブラシを当て、初めてデンタルフロスを使ってみました。歯の間に糸を通した時に出てきた汚れと、その匂いには本当に驚きました。最初は面倒だったケアも、続けるうちに歯ぐきからの出血がなくなり、ブヨブヨしていた歯ぐきが引き締まっていくのが分かりました。何より、口の中が今までにないくらいスッキリと爽やかになり、その心地よさがモチベーションになりました。あの日、衛生士さんに厳しい現実を突きつけてもらえたことに、今では心から感謝しています。プラークコントロールは、未来の自分への大切な投資なのだと、今では確信しています。