2025年8月
-
舌の黒いシミは病院へ行くべき?
舌にできた黒い点を見つけた時、多くの人が「これは病院に行くべきなのだろうか」と迷うことでしょう。ほとんどは心配のないものですが、中には注意が必要な病気のサインである可能性もゼロではありません。そこで、病院を受診すべきかどうかを判断するための、いくつかのセルフチェックポイントをご紹介します。まず最も重要なのは「時間経過による変化」です。うっかり舌を噛んでできた血豆であれば、通常は数日から長くても2週間程度で自然に薄くなり、消えていきます。もし、2週間以上たっても黒い点が全く消える気配がない、あるいは色が濃くなったり大きくなったりしている場合は、一度専門医に相談することをお勧めします。次に「形や境界」を確認しましょう。良性のほくろや血豆は、円形や楕円形に近く、周囲との境界線が比較的はっきりしています。一方で、形が左右非対称でいびつだったり、境界線がギザギザとして不明瞭だったりするものは、悪性の可能性も考慮する必要があります。また「大きさ」も一つの目安です。一般的に直径が6ミリを超えるものは、少し注意が必要とされています。急に大きくなってきたと感じる場合も、受診を検討すべきサインです。さらに「硬さや盛り上がり」もチェックポイントです。平坦なシミではなく、触ってみて明らかに硬いしこりを伴う場合や、表面がデコボコと隆起している場合も注意が必要です。痛みや出血の有無も大切ですが、「痛みがないから大丈夫」と考えるのは早計です。悪性のものでも、初期段階では痛みを伴わないことがほとんどだからです。これらのポイントを総合的に見て、一つでも気になる点があれば、安心のためにも専門医の診察を受けることを強くお勧めします。